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zoom RSS 「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」(名作レヴュー第6回)

<<   作成日時 : 2006/12/02 00:26   >>

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2002年10月-2003年10月に放送、全26話。原作:士郎正宗、監督:神山健治。近未来の日本を舞台に、公安9課の活躍を描く。「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」 といった場合、シリーズ第2作「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」や第3作「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」も含む場合もあるが、本稿では、第1作のみを扱う。

本作で描かれる公安9課は、肉体をサイボーグ化する義体化技術、脳を直接ネットワークに接続する電脳化技術が一般的になった日本で、政府の依頼であるいは独自の正義に基づいた判断でさまざまな事件に関わり対処する組織であり、格闘戦・情報戦いずれにも長けた少数精鋭の部隊である。ストーリーは、前半から中盤にかけては一話完結の事件がメインだが、全編を通して「笑い男事件」とよばれる事件が軸として存在する。

事件や未来社会についての無駄な説明はなく、また複雑な社会・政治背景をもった事件が扱われるため、本作を見る場合、視聴にはかなりの集中力が求められる。一方、それが見終わった後の満足感にもつながっている。各話、相当に練られたストーリーで全編を通してハイレベルな作品だが、笑い男事件の本編となる20話以降は、恐ろしいまでの出来で、ただただすごいという表現しか思いつかない。

押井守版「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」は同じ登場人物を扱うが別の世界の話。押井作品ではやや芸術的な表現が用いられている箇所もあるが、本作では、リアリティに徹した表現となっている。本作では、笑い男事件の「模倣者」が描かれるが、本作もある意味、押井作品の「模倣」であり、個人的には、9課の「捜査」について語られる部分も、「アニメ製作」に置き換えてみると妙に納得できる部分がある(たとえば、荒巻課長の「われわれの間にはチームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすれば、スタンドプレーから生じるチームワークだけだ。」(第5話)といったセリフである)。

近未来の日本を描いたアニメは手塚治の時代からあったが、ここまで緻密な未来像を提供し、かつその未来世界でここまで独自のストーリーを展開した作品を自分は他に知らない。本作は娯楽作品の範囲内にはあるが、徹底的に妥協を排したつくりからこの作品の製作者たちのことを想うと、恐ろしいまでの情熱、執念、プロ根性といった「凄み」を感じずにはいられない。このような作品に出会えるから自分はアニメを見続けているのだと思う。本作の製作者の方々に最大級の賞賛を送りたい。

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ここで、今後の方針について。今回で「名作レヴュー」も6回目だが、自分の考えを整理する上でもレヴューを書いておきたい作品はまだまだある。一方、ここまでレヴューしてきた作品は自分の中ではかなり上位の作品であり、今後レヴューするであろう好きだが自分の評価では「名作レヴュー」で紹介した作品ほどは好きではない作品をどうするかを決めかねていた。たとえば、中盤までは非常によかったが終盤がいまいちな作品、逆に中盤まではだらだら進むが終盤が非常によかった作品、結果は失敗だが新しいことに挑戦した意欲的な作品、B級テイストな作品、気軽に楽しめる学園アニメなどもレビューしたいと思っている。これらの作品は、単に「アニメレヴュー」としてレヴューを書くことにした(「名作レヴュー」と「アニメレヴュー」どちらでレヴューするか迷っている作品もいくつかあり、両者の差はきわめて小さくなる場合もあるだろうが…)。まだ「名作レヴュー」で取り上げたいアニメも何作品か残っているのだが、しばらくは「アニメレヴュー」の方を進める予定。

次回は、アニメレヴューで「かみちゅ!」の予定。

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