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<<   作成日時 : 2006/12/17 08:31   >>

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アニメ作品をレヴューしようとしたときどういう点を重視するかで評価は大きく変わる。自分がアニメをレヴューするときは、

(1)続きが気になるくらいに楽しめる作品か。

(2)みたことで自分の考え方を少しでも変えるような強いメッセージをもった作品か。

(3)感動を与えるような表現力のある作品か。

(4)ストーリーの質が高いか。最後まで破綻なくストーリーを展開できているか。

(5)目新しい点をもった作品か。

といった点を主にみている。このブログでは、放送中のアニメの中では、「N・H・Kにようこそ!」「BLACK LAGOON」「コードギアス」の感想を不定期に書いてきたが、このうち2作品は次回最終話であり、今の段階でのこれらの作品の個人的な評価をしておきたい。

以下、作品ごとに現在の作品に対する個人的な評価をしてみたいと思う。

まずは、「N・H・Kにようこそ!」だが、(1)は満たしているが、個人的には、佐藤くんの妄想シーンが続く場面などはやや退屈に感じている。特に、第1話の前半が、妄想シーンが多く、個人的には視聴を継続するかどうか迷ったほどだった。(2)のメッセージに関しては、これまでのところそれほど強いとはいえない。現代の若者のさまざまな問題を浮き彫りにしている点は評価に値するが、このブログで書いてきたように、お腹がすいたらひきこもりは治るというのは、ひきこもりの一面しか描けていないと思う。とはいえ、佐藤くんの場合は、深刻な問題を抱えてひきこもっているというわけではないように思えるので、無理にでも社会に出せばいいのかもしれない。岬ちゃんの抱える問題はもっと深刻で、最終話でどのようにストーリーを展開するかでこの作品の評価は変わってくると思う。(3)に関しても、現在のところはそれほど強い感動を与えるような作品とはなっていないと思うが、最終話次第だという気がする。(4)のストーリーの質は上質とはとてもいえず、突っ込みどころが多い展開をみせているが、回によっては作品に感情移入できる場面もある。(5)さまざまなオタク的な要素やひきこもりに焦点を当てた点は、目新しさをもっていると思う。「げんしけん」とよく比較されるが、「げんしけん」ではオタクの日常生活を描いているのに対し、「N・H・Kにようこそ!」では、「ひきこもり」に主眼がありその付随要素として、オタク的なものや集団自殺、新興宗教、マルチ商法といった社会問題を扱っておりスタンスは異なる。まとめると、最終話次第の面もいくつかあるが、ここまででも、ある程度の評価はしてもいい作品だと思う。半年間継続して見続けた作品であり、個人的には情も湧いているようで、最終話をうまく描いて欲しいと思っている。

次は、「BLACK LAGOON」だが、今一番楽しみにしている作品であり、(1)は当然満たしている。(2)に関しては、この作品で描かれている世界は自分の日常とあまりにもかけ離れているため、作中ではロックやレヴィの生き方から問題提起をしてるが、これから何かを得るのは個人的には難しい。(3)は最終話次第の面が強いが、双子編の最終話は見事に描かれている。(4)のストーリー展開に関しては上質とはとてもいえないが、B級アニメとしては一級品だと思う。レヴィ、ロベルタ、銀次など一部のキャラがありえないレヴェルで異常に強かったり、主人公サイドに異常に弾が当たらなかったりとご都合主義的な面が強いが、迫力ある戦闘シーンとしゃれたセリフでテンポ良くストーリーは展開し、いくつかある欠点を許せるくらいに面白くできていると思う。(5)ここまでB級ティストに徹したアニメはあまりなく、アニメ作品としては目新しさをもっていると思う。まとめると、共感できる強いメッセージ性があるわけではないので、何年かたった後もこのアニメを記憶にとどめていられるかは実際に時の経過を待ってみるしかないが、双子編の最終話など印象的なシーンもあり、最終話次第では高く評価できる作品になる可能性もあり、最終話を楽しみにしたい。

最後は、「コードギアス」だが、(1)に関しては、絵と主人公のキャラにとまどい第1話はかなり微妙だったが、(キャラクタデザインがどうしても気持ち悪いのと、ルルーシュ、スザクいずれのキャラにも共感をもてないというのは、今もそうだが)キャラと世界観に「慣れて」くるにつれ、楽しめるようになってきた。(2)のメッセージに関しては、これまでの谷口悟朗監督作品のファンなので、いまのところ期待通りとはいえない。(3)はこれまでのところないが、まだ序盤なので仕方ないだろう。(4)のストーリーについては、やや急いで進められているように思われる。もう少し伏線をゆっくり張りながら進めていってもいいように思う。たとえば、カレンが迷いなく戦う理由をみつける第9話などはストーリー展開上も重要な回だと思うが、カレンの母親が初めて登場する脚立を倒すシーンなどは、もう少し前の回に伏線として入れ、感情移入しやすくしておけばよかったのではないだろうか。現在は、1話完結に近く、急展開なため、やや感情移入しづらい展開となっているように思う。とはいえ、一流スタッフの作品であり、テンポは良く、安心してみていられる。(5)に関してはルルーシュのような黒い部分のあるキャラで反逆を描くのは珍しいのかもしれないが、いまどき「皇帝」を擁するような「帝国」というのはちょっとリアリティがなさすぎで、陳腐な印象を受ける。まだ序盤であり、この段階で作品に不満を唱えるべきではないのかもしれないが、「プラネテス」のスタッフの作品であることから、質の高いアニメを期待していた自分としては、明らかに売れ線を狙っている「コードギアス」には、肩透かしをくらった印象である。とはいえ、個人的には視聴継続が困難な作品が多いなか、楽しめる作品には、なっていると思う。数年後、思い返したとき何も残っていないという作品になるのではという危惧もあるが、なんといっても「プラネテス」のスタッフなので、今後に期待したい。

以上現在までの3作品のレヴューだが、3つの作品のうち2つが最終話を迎えるので、何だか寂しくなるなあというのが正直な気持ちだ。

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